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よくある質問
結節性硬化症と診断されたら
初めて耳にする病名に戸惑い、不安の中に居るご両親から寄せられた質問にお答えしています。
- どんな病気ですか?
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結節性硬化症(以下TS)は大変個人差の大きな疾病で、発症しないまま寿命を全うするケースの方が多いのではないかとさえ言われています。
以前はてんかんや心臓腫瘍などからTSと診断されたものですが、最近は胎児エコーなどで脳内や心臓の結節が簡単に見つかり、確定診断が出てしまいます。確定診断=発症ではありません。
TSは神経筋疾患の中では、比較的穏やかな疾病とも言えます。
代謝異常や進行性の筋萎縮などに比べると、殆ど進行性とは言えません。 - てんかんは治りますか?
- てんかんの場合は、難治性に移行する可能性が高いと言う意見もありますが、日常生活に支障ない程度のコントロールを目指します。治すのではなく、コントロール出来る薬の種類、量を探りながら、学齢期に達するまでに、朝夕、2回の服薬で済めば良いと考えます。
- 心臓の腫瘍は?
- 心臓腫瘍の場合は、出生時に支障がなければ、悪化する事はなく成長とともに縮小すると言われています。(ただし、乳幼児期にACTHをする場合は、腫瘍の位置に注意が必要です)
- 発達は遅れますか?
- 運動や言語の発達の遅れは、脳内の結節の位置やてんかんなどの二次的な障害だと考えます。早い時期からの取り組みで、かなり軽減できます。乳幼児期の検査や入院で、普通の育児を軌道に乗せるには努力が必要ですが、発達にとっては大切なことだと思います。
- 医療費はかかりますか?
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自治体によって対応は異なりますが、乳幼児の医療費助成があります。
病名が確定していれば、小児慢性特定疾患(毋斑病の一つ)として医療費の負担はありません。
また、成人に達して後は、指定難病の医療費助成が受けられます。(自己負担額の上限は年収により変わります) - 専門医はいますか?
- この数年、各地で専門外来が立ち上がっています。
詳しくは、日本結節性硬化症学会のホームページでご確認ください。
受診の仕方は、個別に問い合わせが必要です。現在受診中の医療機関に希望を伝えましょう。